【新型コロナウイルス】シンガポール補正予算第四弾が発表 給与補助や外国人税の免除が延長に 

  

  

2020年5月26日、MOFは「Fortitude Budget」(直訳すると「不屈の予算」)として、2020年で4度目となる新型コロナウイルス対策の補正予算を発表しました。この予算の規模は計330億シンガポールドルに上ります。 

  

  

  

▼Fortitude Budeget原文はコチラ 

https://www.singaporebudget.gov.sg/budget_2020/fortitude-budget

  

  

従業員向けサポート 

■Jobs Support Scheme (JSS)延長 

  

・シンガポール人・PR(永住権者)の給与の一定割合を国が補助するJSSの支給対象が、2020年8月分の給与まで1か月延長。JSSがカバーするのはトータル10か月分の給与に。 

・現状、2020年の4月、5月分のローカル従業員の給与は業種関係なく75%(SGD4600まで)補助されているが、サーキットブレーカー後に操業が許可されていない業種については引き続き、最長2020年8月までは75%の補助が継続に。 
  
・新型コロナウイルスによる影響が深刻な一部のセクター(航空、観光、飲食、小売)については、JSSの基本の支給割合がベースアップ。以前の25%から50%または75%に増加。 

  

▼詳しくはコチラ 
https://www.singaporebudget.gov.sg/docs/default-source/budget_2020/download/pdf/fortitude_annexb1.pdf 

  

 
■SGUnited Jobs&Skills Package 

  

・2020年末までに公共機関で15,000人、民間企業で25,000人の計40,000人分の雇用創出を計画中 
公共機関については、新型コロナウイルス関連で生じる短期的なポジションの追加創出や、民間企業への2年間のとレーニープログラム等の創出を予定。 
民間企業については、キャリアフォーラムや雇用のインセンティブを準備。 

  

・SG United Trainee プログラム 
6月1日から、SGUnited Mid-Career Traineeshipsスキームをスタート。新規就職者に対しては21,000、中途就職者に対しては4,000の研修生枠を提供。 

  

・SG United Skill 
シンガポール人・PRに向けて、職業スキル向上のためのトレーニング(6〜12か月)に係る費用を月額1,200ドルまで補助。7月から段階的に運用開始。 
トレーニングを終了したローカル従業員を雇用した場合は、企業にインセンティブが支給される。(40歳未満の従業員の場合は最初の6か月の給与の20%まで、上限S$6,000。40歳以上は最初の6か月の給与の40%まで、上限S$12,000) 

  

■COVID-19サポート助成金 

・COVID-19サポート助成金として、計8億シンガポールドルを支出。失業者、無給休暇取得中、または給与が大幅に減少したシンガポール人・PRが対象になり、3か月間、毎月最大S$800を補助 

  

▼詳しくはコチラ 
https://www.gov.sg/article/how-the-fortitude-budget-2020-will-support-singapores-workers 

  

 
企業向けサポート 

 
■Foreign Worker Levy(外国人税)の免除とリベート 
サーキットブレーカ後、現場での操作を再開できない企業に対しては、外国人税免除が最大2か月延長。 2020年6月には外国人税の100%の免除とSGD750のリベート、2020年7月には50%の免除とSGD375のリベート。 

  

 
■賃料補助 
・条件に該当するSMEの場合、商業用店舗については追加で2か月分、産業用・オフィス用不動産については追加で1か月分の家賃が助成される(計20億シンガポールドル) 
・ホーカーセンターや市場、その他政府所有の商業用・非住宅用物件については、追加の賃貸料免除。 

  

  

■電子決済導入インセンティブ 
・ホーカーセンター、ウェットマーケット、コーヒーショップ、食堂等で電子決済システムを新たに導入した場合、5か月にわたって月額300ドルのインセンティブが支給 

  

  

■スタートアップ企業への財政支援 
「Temporary Bridging Loan Program」や「Enterprise Financing Scheme」等を始めとした計45億シンガポールドル分の金融ローンと、民間セクターとの共同投資による有望なスタートアップへの2億8500万シンガポールドルの追加の融資サポート 

  

  

■デジタル化補助金 
・フードサービスと小売店からスタートする形で、デジタル化支援の補助金として最大5,000ドルが支給される。PayNow Corporate、e-invoicing、ビジネスプロセス、またはe-commerceソリューション等が対象となる。更に高度なソリューションを使用する企業には、追加で5,000ドルの補助金 
  

https://www.gov.sg/article/how-will-the-fortitude-budget-support-businesses-on-cash-flow-costs-and-credit

  

  

 
コミュニティ向けサポート 

  

■Solidarity Utilities Credit 
シンガポール市民が少なくとも1人いる世帯に対して、2020年7月または8月の電気水道料金がSGD100補助される 

  

■Fostering digital inclusion 
中等学校の全生徒に対して、e-learningのためのデジタルデバイスの支給ペースを更に加速させる 
シニア世代についても、一対一のコーチングサポートや、デバイス購入に対する補助金を含むサポートあり 

  

■慈善団体や社会福祉機関への支援 

https://www.gov.sg/article/3-ways-the-fortitude-budget-supports-households-and-the-community