【新型コロナウイルス】ソフトロックダウン(Circuit Breaker)後の”Safe Management Measures”発表 

2020年5月2日のMOHからの発表の通り、新型コロナウイルス対策の規制の段階的な緩和および経済活動の選択的な再開が始まろうとしています。 
経済活動再開のタイミングでの再発を防ぐために、MOMを中心とした政府組織は5月9日、各職場で遵守すべき安全管理対策”Safe Management Measures”を発表しました。 

  

  

▼特定の職場に関する規定はコチラ 
https://www.mom.gov.sg/-/media/mom/documents/covid-19/annex-a-safe-management-measures.pdf 

  

  

 
▼職場でのSafe Management Measuresの導入 

  

・雇用主は、安全な作業環境の提供と再感染発生のリスクを最小限に抑えるために、Safe Management Measuresの実施体制を確立する必要がある。(必要な限り持続可能な方法を取ること) 

  

 - 運用の監視体制を整え、非遵守やリスクの高い運用が行われた場合即座に解決できるようにするようにすること 
  

 - Safe Management Officer (SMO)を各職場で任命し、職場でのSafe Management Measuresシステムの実 装、調整、監視を行う。組合のある企業の場合は、組合長またはWSH役員をSMOとして任命することができる 

  

 - SMOの役目は、安全管理対策の実施の調整、検査とチェックの実施、非遵守の場合の是正、検査とチェックの記録の保管。 
  

  

 
▼不要な接触を減らし、Safe Distancing を確保する 

  

・従業員が在宅勤務で仕事をすることができる場合、必ずそのようにする必要がある。 

  

 - 例えば、作業プロセスのレビュー、従業員へのIT機器の貸与、リモートワークとオンラインでの共創を可能にするようなソリューションの導入等があげられる。事業の継続と管理に対して積極的にテクノロジーを活用することを検討してほしい。企業支援のためのITソリューションや助成金などはコチラ 
https://www.mom.gov.sg/-/media/mom/documents/covid-19/annex-b-resources-to-assist-companies.pdf 

  

 - 可能な限り、従業員間およびクライアント・サプライヤーとの全会議はビデオ会議を利用する 

  

 - 密集した空間で、長時間に渡る参加者同士の接触が想定される場合、すべてのイベントや活動はキャンセルまたは延期する(会議、セミナー、展示会等) 
職場での懇親会、食堂での交流、またはグループで食事や休憩を取る等も含め、職場での複数人数での接触もなくす/延期すること 

  

 - 高齢、妊婦、および基礎疾患のある従業員等については、一時的な配置転換も含めて、在宅勤務につき注意を払う 

  

  

・現場での作業、製造、建設現場、造船所や工場でのフィールドワークなど、従業員が自宅で作業できない職務や職務の場合、作業を再開する前に下記の予防措置を講じておく必要がある 

  

 - 作業時間と休憩時間をずらす 

 - シフト・分割チーム体制の導入 

 - 物理的な接触のポイントを最小限に抑える 

  

・どうしても物理的な接触が不可避な状況下にある場合、常に最低1mのソーシャルディスタンスを空ける 

  

  

 
▼Contact Tracingの実施 

  

・各従業員にTrace Togetherアプリの使用を呼びかける 

  

・職場への出勤は、業務上必須の従業員と事前許可を得た訪問者のみにし、Safe Entryシステムを使用する 

  

  

▼各人の予防施策と衛生管理 

  

・職場でのマスクの着用 

  

・各人の衛生管理(定期的な手洗い、顔を触ることを避ける) 

  

  

  

▼職場の衛生環境の担保 

  

・職場の清掃 

  

 - 特に顧客が接するカウンター、訪問者の使用する部屋、エレベーター、パントリー、トイレ、ゴミ箱エリアなど、人との接触が多いエリアは定期的に清掃する。会議や食事が行われる場所については、座席の間のテーブルを掃除して消毒する。 

  

 - 機械や設備を、従業員のシフト交代の前に確実に清掃・消毒。 

  

・石鹸と消毒液の常設(石鹸:トイレ・手洗い場、消毒液:エントランス、レセプション、エレベーターホール等人の往来が激しい場所) 

  

  

 
▼ヘルスチェックの実施・感染発生時の適切な対応 

  

・従業員と訪問者に1日2回、定期的に体温スクリーニングを実施し、呼吸器症状を確認する必要がある。 
また、従業員・訪問者は毎日、旅行歴、SHN等の隔離命令・Medical certificateを受けていないか、感染者とのコンタクトが無いかを報告する。雇用主は、全従業員と訪問者の申告記録を最低28日間保持する必要がある 

  

・旅行勧告の順守 

  

・体調不良を感じた場合は、受診する病院は1つのみにし、病院をホッピングすることのないよう従業員に勧告する 

  

・体調不良・感染が疑われる従業員が発生した場合、直ちに本人を医療機関に搬送する 

  

・感染確定従業員が発生した場合、感染者がいた部屋を直ちに閉鎖し、NEAガイドラインに従って洗浄・消毒を実施する 

  

  

▼チェックリストは以下 
https://www.mom.gov.sg/-/media/mom/documents/covid-19/annex-c-checklist-of-safe-management-measures.pdf 

  

  

▼詳しくはコチラ 
https://www.mom.gov.sg/covid-19/requirements-for-safe-management-measures