新型コロナウイルス下の就労ビザ・帯同ビザ(EP、Sパス、DP)申請について
お問合せをいただく機会の多い、新型コロナウイルス下の就労ビザ・帯同ビザ(EP、Sパス、DP)の申請について、2020年5月29日現在の最新情報を以下の通りまとめました。
▼Circuit Breaker中
・Circuit Breaker発動後、MOMは就労ビザの発給ポリシーを変え、すでにシンガポールに居住している外国人への対応を優先し、シンガポール外に居住している外国人のビザ申請受領は「very limited」と発表しています。
https://www.gpc-gr.com/jp/news/detail.php?seq=182
https://www.mom.gov.sg/covid-19/adjustments-to-work-pass-services
・実務上でも、Circuit Breaker中の申請や、Circuit Breaker前に申請を完了し審査待ちだった就労ビザ・帯同ビザ申請について、却下の返答が来るケースが多く見られました。
・こうした却下ケースの場合は、「Circuit Breaker後に新たに再申請を行うことが可能」という内容の自動返答が添えられて結果通知が来るようになっています。
・すでに就労ビザを得てシンガポールに居住している外国人の申請の場合は、アピールが可能になっています。
▼Circuit Breaker明け
・就労ビザ・帯同ビザ申請に関する政府からの明確なポリシーは、5月29日現在、未だ発表されていません。
・ただ、Circuit Breaker期間に限らず、現状の新型コロナウイルスの状況が落ち着くまでは、就労ビザ・帯同ビザ保持者(IPA保持者も含む)のシンガポールへの入国は延期にするよう雇用主に強く求めており(”Employers are strongly urged to defer bringing pass holders into Singapore”、且つ、入国許可の数は非常に限定的(”very slim”)にするという公式発表が出ています。
https://www.mom.gov.sg/covid-19
・そもそも外国人の入国延期を雇用主に強く求めていることから、Circuit Breaker明けの新規就労ビザ申請についても、審査の長期化や場合によっては却下等、少なからず影響が出てくる可能性が考えられます。
・就労ビザを申請した企業が、三段階の再開プランのうちどのタイミングでの操業開始を許されているか、また、5月28日に発表された国境の再開に向けた進捗状況(ウイルスの状況がコントロール下にあり、比較的安全といえる国との間で限定的に国境の再開を行っていく)でも触れられている通り、各国との国境の再開状況にも影響される可能性があり、まだ不確定要素が多いのが現状です。
三段階の再開プランについて
https://www.gpc-gr.com/jp/news/detail.php?seq=209
5月28日の政府発表
https://www.gpc-gr.com/jp/news/detail.php?seq=212