【新型コロナウイルス】シンガポール、コミュニティ内の安全管理措置に関する最新情報 

現在、オミクロン株感染拡大を受けて、新規感染者数が1日2万件ほどと増加傾向にありますが、これは、オミクロン株の高い感染力を考えると、想定の範囲内です。しかし、高いワクチン接種率やブースター接種率、ワクチンによる安全管理措置(SMM)が功を奏して重症者は少なく、重症者の治療に必要な医療能力も現状では十分確保されています。そこで、シンガポール政府は、新型コロナ感染対策規定を簡素化・合理化すると発表しました。  

SMM を合理化し、最も重要かつ効果的な下記の 5 つのルールに絞ることで、より分かりやすく、遵守しやすいものとします。 (2022年2月25日以降) 

a.  グループのサイズ    ー>1世帯当たりの訪問者数1回5人までに変更) 
b.  マスクの着用      ー>引き続き着用義務 
c.  職場の要件       ー>引き続き在宅勤務が可能な従業員のうち、5割まで出社を認 
               める。マスク着用の従業員は、職場内で1mのセーフディスタ 
               ンスを保つ必要がなくなる。職場での懇親会は、1回につき5 
               名まで再開可。 
d.  セーフディスタンス   ー>マスク着用時の1mのセーフディスタンスは推奨で必須では 
               ない。 
e.  施設収容力(3月4日以降)ー>参加者1000人以下の場合、収容力制限なし。 
               参加者1001人以上の場合、収容力は参加人数の2倍。 
                 

▼MOH本文はこちら *プレスリリース原文内のAnnex Dのハイパーリンクをご参照ください。 
MOH | News Highlights 

  

▼日本語要約 

「新型コロナに強い国家」への移行を進めていく中で、時間の経過とともに蓄積され、過度に複雑化した新型コロナ規定の簡素化・合理化を進めていく。 煩雑化した規定を整理し、今後の感染状況に応じて調整しやすくするためである。 

●グループサイズ:引き続き、グループ活動の人数は最大5名のままとするが、1世帯あたりの 
          訪問者数の上限を、1日5名から1回5名に緩和。  

●マスク着用:着用義務継続 

●職場の要件:在宅勤務が可能な従業員のうち、出社可能な上限は5割までで変更なし。規定の 
       合理化の一環として、職場の要件をコミュニティSMMの要件と一致させること   
                       になった。マスク着用の従業員は、職場内で1mのセーフディスタンスを保つ必 
                      要がなくなる。職場での懇親会は、1回につき5名までなら再開可能。従業員の職 
                      場間移動に関する制限もない。 

●セーフディスタンス:マスク着用時、個人間やグループ同志の距離を1m以上保つ事を推奨さ 
           れるが、義務ではなくなる。マスク非着用の場合、1m以上のソーシャ 
                                     ルディスタンスを保つことが引き続き義務となる。 

●施設収容能力:今後は、イベントの種類に応じて設定していた人数制限を撤廃し、施設収容 
       能力に応じたイベントサイズを設定する方法に移行。2022年3月4日以降、  
       宗教行事、ビジネスイベント、メディア会議、葬儀記念行事、結婚披露宴、マ 
       スク着用のみのクラスなどのイベントに対する特定の施設収容能力制限を解除 
       する予定。 また、ゾーニングの要件も撤廃される予定。 但し、大規模なイベン 
       ト(アトラクション、クルーズ、MICE、大規模な仕事関連イベント、大規模な 
       舞台芸術会場やスポーツ競技場)や感染リスクの高い場面では、念のため下記 
       の通り定員を設ける。 

     □参加者1000人以下ー>定員制限なし。  
     □参加者1001人以上ー>5割の定員制限。マスク非着用のイベントの場合1メートル 
                のセーフディスタンスを取る必要がある。 

●ワクチン接種状況に応じた安全管理措置(VDS)の調整 

2022年2月25日より、VDSを使用して施設に入る、または活動に参加する、ワクチン未接種の12歳以下(2010年以降生まれ)の子どもは、同じ世帯である必要がなくなる。 

●スポーツ活動再開  

新型コロナの感染の主な要因は、感染者との食事などの長時間の密接な接触にあるとされており、スポーツ中の一過性の接触が感染につながることを示す有力な証拠はない。 

SMMの合理化により、2022年2月25日以降、全てのスポーツは、監督・運営されるスポーツ施設(例:ActiveSG施設や承認された民間施設)において、30名までのワクチン接種完了者(選手、コーチ、審判などを含む)で行うことが許可される。スポーツ活動の前後および休憩時間には、一般的なSMMが適用される。参加者全員がワクチン接種を完了している限り、追加の検査は要求されないが、参加者はスポーツ活動のために到着する前に自己検査を行い、陽性反応が出た場合、あるいは症状が出た場合は自宅待機することが強く推奨される。