2月16日、シンガポール政府は、2022年2月21日23時59分以降に到着する旅行者に対する水際対策を下記の通り簡素化することを発表しました。
a.渡航歴の要件を14日間から7日間に引き下げ。
b.オミクロン株の潜伏期間の短さを考慮し、SHN期間をすべての国・地域のカテゴリーで7日間に統一。
c.VTLで到着した旅行者に対する検査体制の強化は中止。
d.VTLおよびカテゴリーIの渡航者は、到着時にPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査を行う必要がなくなる。 代わりに、シンガポール入国から24時間以内に、シンガポール各地にある検査センターで監視付きART検査を受けることが可能に。
e.ワクチン接種済み長期滞在ビザ保持者(就労ビザ保持者を除く)は、シンガポール入国に際してワクチン接種済みトラベルパス(VTP)または入国許可証を取得する必要がなくなる。ただし、入国時に国境保健措置を遵守する必要がある。詳細については、プレスリリース原文内のAnnex Eのハイパーリンクを参照。
f.VTL(空路)枠は、即時開始。VTL(陸路)枠は2022年2月22日より復活(バスチケットの追加販売は2022年2月16日より開始)。
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▼日本語要約
国・地域区分と水際対策の合理化
これまで、出国前検査や自宅待機通知(SHN)などの水際対策は、輸入患者数の抑制を目的としていたが、現在のシンガポールの発症率は、ほとんどの海外渡航先と同程度であるため、輸入された感染者が現地の感染者の動向に影響を与えることはほとんどない。そのため、シンガポール滞在中に重症化しにくく、医療負担の少ない旅行者からの流入を促進することに重点を置くように移行。ワクチン接種によって重症化を防ぐことができるため、ワクチン接種完了した全ての旅行者がSHNフリーで旅行できるように引き続き取り組んでいく。
そのために、まず国・地域の分類を合理化することから始める。既存のカテゴリーII、III、IVは、単一の一般旅行カテゴリーに統合される予定。ワクチン接種済みトラベルレーン(VTL)の手配で到着したワクチン接種完了の旅行者は、引き続き検疫のない、水際対策を受けることができる。当面の間、感染率が非常に低いカテゴリーIの国・地域からのすべての旅行者は、引き続き検疫不要の旅行手配を利用することができる。また、新型コロナの状況が進展しており、入国者に対してより厳しい水際対策が必要な国/地域については、新たな制限カテゴリーを設ける予定。
ワクチン接種済みトラベルレーン(VTL)の再開と拡大
●香港との新たなVTLと、これまで延期されていたカタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)とのVTLも開始される予定。これら4つの国・地域からの旅行に対するVTP申請は2022年2月22日1000時に開始され、VTLの初便は2022年2月25日から実施される予定。
●シンガポールとインドネシア間(ビンタン島とバタム島)の検疫のない双方向のVTL(海路)運行が再開。VTPの申し込みは2022年2月22日1000時以降、最初のフェリーの旅は2022年2月25日を予定。
●シンガポール民間航空局(CAAS)、シンガポール貿易産業省(MTI)、シンガポール海事港湾局(MPA)は、それぞれVTL(空路)、VTL(陸路)、VTL(海路)について詳細を発表する予定。世界の新型コロナの状況を監視し、コロナに強い国になるためのロードマップと連動して水際対策を調整していく。
●更新された分類と関連する水際対策の要件は、プレスリリース原文内のAnnex Fのハイパーリンクとセーフトラベルのウェブサイトに掲載。旅行者は、シンガポール入国前に同ウェブサイトで関連する国・地域の最新の水際対策を確認し、遵守するよう準備することが推奨される。