シンガポールM&A概況と特徴、M&Aのメリット、実例を紹介
弊社は日系として数少ないシンガポールのM&A「売」企業を専門に扱うM&Aアドバイザリーサービスを提供しております。シンガポールの地にて2010年8月に創業をしたGlobal Partners Consultingというシンガポールの日系コンサルティングファームです。(M&Aアドバイザリーだけではなく、海外進出アドバイザリー、会計事務所の機能も持っています。)
日本企業のM&Aによるシンガポール進出を促進するために、現地の売り案件企業の発掘を愚直に実行しています。
本ページでは、シンガポールのM&Aに関する情報を発信しております。
シンガポールにおけるM&A件数推移
2015年~2019年にかけて、シンガポールにおけるM&A件数はおおよそ100~170件を安定して右肩上がりに推移しております。そのうち日系企業によるM&A件数は10%前後。
売却を検討しているシンガポール現地企業にとって、日系企業によるM&Aは無視できないものとなっています。
シンガポールのM&A特徴
シンガポールのM&Aの特徴は、日本と似ており、後継者の不在による事業継承問題から企業売却を考えるケースが多いことがあげられます。子供を持たないことを選ぶ家庭や、子供が事業承継を望まないケースが日本同様に増えており、今後もシンガポールM&Aマーケットにおける、この傾向は続くと考えられます。
弊社はシンガポール現地企業側につくM&Aアドバイザリーでありますが、現地企業と対話をする中での肌感覚レベルで上記のことを実感をしています。
詳しくはコンフィデンシャルな内容を含むので、ここには書けませんが、弊社がM&Aアドバイザリーとして入り、M&Aを成立した現地企業オーナーの「会社という自分の子供が、自分の手から巣立ってしまったような気持ちだ」と少し寂しそうな声で教えてくれたこともあります。
利益が出ていても、やむにやまれぬ理由で売却にいたる企業オーナーの心情を理解することもM&Aを実行する上で大切な要素と言えるでしょう。
シンガポールのM&Aメリット
以下の3つがシンガポールにおけるM&Aのメリットと言えます。
- ①シンガポールの魅力的な税制(法人実効税率17%)
詳しくは『シンガポールの法人税率完全ガイド をご覧ください。 - ②外資規制の少なさ
- ③安定した政治
シンガポールはASEAN各国の中で、一番国土の小さな国でありながら、日系企業のM&A件数が群を抜いて大きいというデータもあり、日系企業のシンガポールにおけるM&Aの期待度の高さが伺えます。
(当然、M&Aにおいては、現地企業と買い手企業との間でシナジーを生み出せるかどうかが最も大事なポイントです。)