ベトナムM&A概況と特徴、M&Aのメリット、実例を紹介
弊社は日系として数少ないベトナムのM&A「売」企業を専門に扱うM&Aアドバイザリーサービスを提供しております。シンガポールの地にて2010年8月に創業をしたGlobal Partners Consultingという日系コンサルティングファームです。(M&Aアドバイザリーだけではなく、海外進出アドバイザリー、会計事務所の機能も持っています。)2018年には近年、急速な成長を遂げているベトナムはホーチミンにも支社を設立いたしました。
弊社は、日本企業のM&Aによるベトナム進出を促進するために、ベトナム現地の売り案件企業の発掘を愚直に実行しています。
本ページでは、ベトナムのM&Aに関する情報を発信しております
- ベトナムにおけるM&A件数推移
- ベトナムのM&A特徴
- ベトナムのM&Aメリット
- ベトナムM&Aアドバイザリー実例
- ベトナムM&A売り案件10選
ベトナムにおけるM&A件数推移
ベトナム計画投資省(MPI)が公表しているデータによると、2019年海外からの資本拠出や株式買収の件数は9,842件ありました。登録資本の合計額のうち株式買収額の割合は年々増加傾向にあり、2017年は17.2%、2018年は27.9%、2019年は40.7%と一気に増えていっています。
韓国、シンガポール、中国といった国からも多くの投資を集めているベトナムですが、日本企業は企業イメージの良さを理由に、その中でもベトナム現地企業から人気のある国です。日本の技術を取り入れたい、日本企業ならM&A後も文化的な衝突がないと考えるベトナム企業は多いです。(国民感情から絶対に中国企業はNGという現地企業も多いです。)
ベトナムのM&A特徴
ベトナムのM&Aの特徴は、急速な国の成長に合わせて、会社を成長させるための「事業拡大」目的のM&Aがベトナム案件には多いのが特徴と言えます。例えば、弊社のM&A売り案件リストの一つにハノイの物流会社がありますが、やはり事業拡大資金を得るためのM&A(売り側)です。
また、ベトナムは若い国なので、あまりイメージがないかと思いますが、二代目以降の引退案件が少なくありません。キャッシュアウト(現金化)し、家族とカナダ移住をしたいので、会社を売却するという事例もありました。
日本人も会社売却により、若くして経済的に成功を収めた方が海外移住するケースがありますが、それと同じような現象と言えます。
特筆すべき特徴として、ベトナムは二重帳簿が当たり前のように存在します。二重帳簿をしていない企業はほぼないと言っても過言ではありません。
M&A(買収)を決定したはいいか最後の最後で二重帳簿が発覚し取り返しのつかないことにならないように、弊社は売り側の企業と信頼関係を築き、状況をきっちりと把握した上で、弊社の案件として取り扱っています。
ベトナムのM&Aメリット
一言で言えば、ベトナムの国としての伸びしろがベトナムM&Aのメリットです。
- ベトナムは人口約9,500万人で増加傾向
- 平均年齢は31歳と若い
- インフレ率は2017年 3.52%, 2018年 3.54%, 2019年 3.60%と安定して上昇しており、お金より物の価値が年々高くなる傾向にあるため貯金するよりもお金を使う方が経済合理性がある
高度経済成長期の日本が、今のベトナム経済です。
そのような国で事業をやることの意義が、ベトナムM&Aのメリットです。
ベトナムM&Aアドバイザリー実例
2019年 |
弊社JVアドバイザリークライアント San Ha Co., Ltd |
JV先 日本の大手養鶏業社 |
業務内容 ベトナムでの鶏肉の加工工場、スーパー、レストラン経営 |
展望 San Ha Co., Ltdと日本の大手養鶏業社で50%ずつ出資のジョイントベンチャーを設立。San Ha Co., Ltdは種鶏事業に専門性のある日本企業と共に、種鶏場、孵卵場、養鶏場を建設し、自社の加工工場への出荷を見込む。 |
ベトナムM&A売り案件10選
ベトナムM&A | ベトナム、ハノイの物流会社 |
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事業内容 | 陸上運送、フォワーディング |
売却理由 | 事業拡大資金 |
売出し割合 | 30%(第三者割当増資) |
希望金額 | USD 4.5M (30%)~ |
コメント | 日系企業との関係強固。物流業者の海外進出に最適 |
ベトナムM&A | 工場用機器導入, パーツ販売業者 ベトナムの工場用機器導入、パーツ販売業者 |
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事業内容 | 工場用機械の設計、設置。リペアパーツ販売 |
設立 | 2009年 |
売却理由 | 一部キャッシュアウト |
売出し割合 | 55% |
希望金額 | USD 4.5M (100%)~ |
コメント | 工場用機械導入、販売業者の海外進出に最適 |
ベトナムM&A | 販促用什器製造会社 ベトナムの販促用什器製造会社 |
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事業内容 | 販促用什器デザイン、製造、販売、設置 |
設立 | 2011年 |
売却理由 | 一部キャッシュアウト |
売出し割合 | 70% |
希望金額 | VND 315b (100%)~ |
コメント | 販促用什器製造会社の海外進出に最適 |
ベトナムM&A | ベトナムの食品製造会社 |
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事業内容 | ライスペーパー、ライスヌードル等の製造 |
設立 | 2007年 |
売却理由 | 新工場の建設, 一部キャッシュアウト |
売出し割合 | 49% |
希望金額 | VND 83b (49%)~ |
コメント | 食品製造の海外進出に最適 |
ベトナムM&A | ベトナムの家具製造会社。日系企業との関係強固 |
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事業内容 | 家具製造(ダイニングテーブル、チェア等) |
設立 | 2001年 |
売却理由 | 引退 |
売出し割合 | 100% |
希望金額 | VND 212b (100%)~ |
コメント | 家具製造会社の海外進出に最適 |
ベトナムM&A | ベトナムのインテリアデザイン、家具製造会社。 日系企業との関係強固 |
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事業内容 | 家具製造、インテリアデザイン |
創業年 | 2002年 |
売却理由 | 事業拡大 |
売出し割合 | 第三者割当増資、49% |
希望金額 | VND 60b (49%)~ |
コメント | 家具製造会社の海外進出に最適 |
ベトナムM&A | ベトナムの林業・製材業 |
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事業内容 | 林業・製材業 |
創業年 | 2003年 |
売却理由 | 事業拡大 |
売出し割合 | 第三者割当増資、70% |
希望金額 | VND 70b (70%)~ |
コメント | 林業、製材業の海外進出に最適 |
ベトナムM&A | ホーチミンの建築設計事務所 |
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事業内容 | 建築設計(BIM) |
創業年 | 2013年 |
売却理由 | 一部キャッシュアウト |
売出し割合 | 49% |
希望金額 | VND 40b (100%)~ |
コメント | 建築系企業の海外進出に最適 |
ベトナムM&A | ハノイのプラスチック部品製造業者 |
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事業内容 | プリンター用パーツ、二輪用パーツ、マットレス |
創業年 | 1980年 |
売却理由 | キャッシュアウト |
売出し割合 | 100% |
希望金額 | USD 3.2M (100%)~ |
コメント | プラスチック部品製造業者の海外進出に最適 |
ベトナムM&A | ベトナム 医薬品卸、ジェネリック製薬会社 |
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事業内容 | 医薬品卸、ジェネリック製薬会社 |
創業年 | 1983年 |
売却理由 | 事業拡大 |
売出し割合 | 24%売却希望 |
希望金額 | USD 7.8M(24%)~ |
コメント | 製薬会社の海外進出に最適。 |
弊社のM&A売り案件リストは以下をご覧ください。
M&A売り案件
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