Zenxin Agri-Organic Food の代表取締役Tai Seng Yee氏との対談インタビュー

Zenxin Agri-Organic

Tai Seng Yee氏, 代表取締役

背景

  • Tai氏は、氏の父親が40年前に始めた養鶏場で育ちました。そんな中、日本人の師匠から習った日本の技術「ボカシ」を 使い、鶏糞を利用した堆肥づくりを思いつきました。
  • 現材、栽培農法に携わっているZenxin Agri-Organic Food (以下「Zenxin」という)は、小売部門と輸出部門も取り扱っています。
  • 会社の社風として、Zenxinとは中国語で 誠意と誠実を意味します。
  • Tai氏は2004年に正式に会社に入社。氏の父は一人で農業事業を始めましたが、今では全組織(主にマレーシアと中国)で1500-2000人の従業員を抱えています。

最初に直面した課題

当初、市場に製品需要がなかった為、Zenxinは、多くの困難に直面しました。製品に対する人々の理解が皆無だったので、Zenxin Organic Park を開園。そして過去10年間で50万人以上のシンガポール人が訪れています。企業は消費者を教育する為に、マーケティングにかなりの力を注いできました。

Tai氏は、当初市場についてあまり理解していなかったと認めています。農家は大抵市場のニーズに従うのではなく、自分で育てたいものを育てます。農家が育てられるものと、消費者が望むものとバランスを取る必要があります。

企業にとって次なるステップは?

Zenxinは中国への事業拡大を計画。又、シンガポールとマレーシアの足掛かりを強化し続けていく予定です。そして、2020年10月に広西省・南寧に2か所の新しい店舗と 配送センターを設立予定。

Zenxinは、有機食品調達と 食品流通の為の有機食品輸入という点で中国との窓口になることを目的としています。

製品の多様化も重要な戦略です。企業は既に数多くの有機ブランドを取り扱っていますが、常に新しい製品、特にヒーリング効果のあるものに注目しています。例として「ハスカップ」製品をまもなく発売予定。

Zenxinシンガポールは 、ベルギーのフランダース地方、フランスのブルターニュ地方、オーストラリアのタスマニア地方等の地域新鮮野菜や果物を流通するという新規事業部門を開始予定。

企業はイオンマレーシアの有機食品の主な卸業者であり、そのサプライヤートップ100社中の1社となっています。

新型コロナの影響は?

Zenxinは、直接自宅へ卸しているので、新型コロナ以降需要が高まりました。

過去数か月間、EC事業を改善する為に、様々なデジタル取り組みの先陣を切りました。

将来に備えて、2018年に企業のシステムをMicrosoft Dynamics に移行。

又、現地の小売業者と協力して、新しい流通システムを利用する計画を立てています。

さらに、成長を遂げているハラル食品市場にも注目。メッカ巡礼に特化している旅行代理店と手を組み、そこを通してハラル食品製品の売り込みを予定しています。

初めてこの業界に入ってから、今までどのような変化が見られたか?

消費者の健康や環境に対する意識が高まっているとTai氏は指摘。又、植物由来の製品への需要も増加。

海外進出

全ての国にはそれぞれの一連の規制や課題があり、そこにどのように参入していくかは企業次第であるとTai氏は指摘。

こういった点において、シンガポールは参入しやすい場所なので、テスト販売を試みる企業が多くあります。シンガポール市場へ参入するのは容易かもしれないが、ここで成功するかどうかはまた別の課題とTai氏は強調しました。

海外進出を目指している企業は、現地の市場と文化をまず慎重に研究することが大事であると助言。さらに重要な事は、現地で直接体験をすることです。

日系企業との協働

Tai氏は、投資をする際に常に慎重です。しかし 機会があればそれに対して取り入れる姿勢を保っています。

日系企業との協働について間違いなく受け入れる姿勢です。日本製品は質が良いが高いという意見です。

農業や食品加工のテクノロジーの観点で、日系企業と協働できるかもしれません。

日本の技術を利用して、優れたブランドを構築した「Wang Wang」の創設者の話を紹介しました。

それによると、日本のテクノロジーには幅広い可能性があるということです。

日系企業へのメッセージ

Tai氏は日系企業の東南アジアへの投資を推奨しています。なぜなら、東南アジアは、政治定期に安定し、成長する人工、大きな自然災害がないからです。

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